マレーシアで大型電気バスシステム実証を開始
マレーシアで大型電気バスシステム実証を開始
―10分間の超急速充電で30km運行を実現―
(株)ピューズは、東芝インフラシステムズ(株)、(株)ハセテック、(株)オリエンタルコンサルタンツグローバルと共に、マレーシアのプトラジャヤ市において、10分間の超急速充電で30km運行を実現する大型電気バスシステムの実証を開始しました。
本実証は、マレーシアの様な蒸暑地域において、電気バスシステムの実用性の検証をすると共に、搭載したEV機器や二次電池の信頼性・耐久性の確認を行い、低炭素公共交通としての電気バスの普及拡大を目指します。
今回実証を開始した大型電気バス
本実証事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」の委託先として採択されたものです。事業期間は2015年度から2019年度で、マレーシア国プトラジャヤ周辺において大型電気バスをプトラジャヤ市と共同で運行し、超急速充電に対応した電気バスの走行性能の確認、蒸暑地域における電池寿命やEV機器の受けるダメージ、超急速充電時の性能などを検証します。
本事業において当社は、これまで国内外で幅広く電気バス開発を行ってきた経験を活かし、マレーシアの現地企業と共同で電気バスの開発・製作を行いました。また、この開発の中で開発した電気バス用電池パックは、ECE-R100.02の認証を日本で初めて取得致しました。
今後は、本実証で得られた知見をもとに、マレーシアのEV産業政策および環境対策に貢献する為に、現地企業と協力して様々な電気バスの開発を行い、更にはその生産に向けた部品供給を行って参ります。更にはマレーシア国内に留まらず、広くアセアン・アジア地域の低炭素公共交通の需要に対応すべく活動を行って参ります。
実証事業の概要
期間 | 2015年2月~2020年2月 |
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実証内容 | 熱帯気候での電気バスシステムの走行実証 二次電池の寿命特性検証 超急速充電の連続オペレーション実証 など |
システムの概要 |
大型電気バス11台 大型ダブルデッカー電気バス2台 |
運行ルート(予定) |
①マレーシア プトラジャヤ市内循環ルート |
マレーシア連邦直轄領省事務次官、プトラジャヤ市市長をはじめとする多数の政府関係者が出席。在マレーシア日本大使館 田中書記官、NEDO渡邉理事、東芝インフラシステムズ(株)青木取締役常務、(株)ハセテック 藤原代表取締役社長、(株)オリエンタルコンサルタンツグローバル 福岡取締役常務とともに、弊社代表取締役社長 竹田が参加。
運行開始式の様子(2017年8月28日 終了後の記念撮影)
2017年9月4日
株式会社 ピューズ