京都精華大学
辻岡舞子
私は大学でマンガを専攻している。私の中の大きな軸はマンガであるため、今回のインターンシップと専門分野を関連付けて考えていく。
私は、将来的にもマンガの制作を続けたいと考えている。ではなぜ、私はピューズのインターンシップに参加したのか。
きっかけは、大学の企業説明会で話を聞いたことである。企画から営業までできるという点に惹かれた。一点に集中するというより、幅広く物事に携わりたい性分だからだ。同時に、担当者さん方の雰囲気が良く、会社自体の雰囲気も素敵に感じたので、その後すぐにインターンシップの申し込みをした。
現実的な話、マンガを描きながら生活していくといっても、マンガのみで食べていくにはいくつもの壁がある。だから、生計を立てるためにまずは就職して、仕事をしながらマンガを描くことを目標としている。その際、就職先でも絵だけを描いていたら、気持ちの面でつらくなるであろうことは、想像に難くない。そのため、就職で芸術系に行くつもりはない。今回のインターンシップは、私にとって馴染みのない職種だからこそ面白いだろうなと思い、実際面白かった。
今回得た経験をどのように専門分野に活かすかを考える。
実際の企業で活動をするということ自体が貴重な機会なので、全てが新鮮で面白かった。仮に職場を舞台にしたマンガを描くのであれば、その経験があるに越したことはない。取材して話を聞くだけではない、実際に経験することによって自分自身で感じたものがあった。このとき感じたことはリアリティを持つので、共感を生みやすい。共感が生まれるということは、商品価値でもあり、マンガを読んでもらえるものにするために必要な部分だと考える。
プレゼンテーションの講評で社員の方がおっしゃっていた「使った上で感じたこと」という言葉に共感した。使った上で感じたことを基に主張を組み立てると、説得力が増すからだ。実証実験も経験の場なので、商品として販売するために、実際に経験する機会が設けられていることに納得した。今後の生活でも「体験して、感じる」ことを大切にしたい。
同時に、体験を重視しすぎないようにしたいとも思う。体験一辺倒になると、実用マンガでない限りは、説明的でうるさい自分本位なマンガになってしまう。体験すること自体はした方が良いだろうが、その全てを描こうとしないことを意識したい。「体験をマンガに落とし込む」という意識を持って、描く部分のバランスを重視したい。
体験に関連して、普段は、違う学校の違う専門分野の人と話す機会があまりないため、新鮮だった。エンジニアの方と話す機会もないので、それも良い機会だった。話してみて、価値観の違いも感じたが、似ているところもたくさん感じて、当たり前だけれど人間同士だなと感じた。職種の違いや分野の違いは、あまり関係ないのかもしれない。むしろ、私は今後の制作において、違う分野同士を、マンガを通じて繋げることができたらいいなと感じた。実用マンガはそこに最も近い部分だとは思うが、商業マンガにおいてもできることはあると思う。
ターゲットが何を求めているのかに関しては、マンガを描いている上で重要で、今の自分に足りていない部分だと常々感じている。今回違う立場の人と話してみて、前述の通り似ている部分は多かったが、価値観が違う部分はとことん違うと感じた。私と読者の価値観が違ったら共感の生みようがないので、実証実験とまではいかなくても、読者に意見を聞くことは積極的にしていきたい。
大学では制作する側の人たちに囲まれているので、読者側に意見を聞く機会を設けてほしいと思う。現状それができる機会は学園祭と卒業展くらいだ。自分で大学の展示スペースを借りて、マンガの感想をもらう展示会を自主開催してもいいかもしれないと思った。
今回のインターンシップは、職業体験ではあるけれど授業のようで、今後の自分の力になることばかりだと感じた。話し合いの進め方や挨拶の重要性は特に大事にしたいと思う。また、実証実験前の事前調査の必要性は、今回実際にやってみて気づけた。私はとりあえずやってみるタイプなので、事前準備が苦手だ。ただ、今回事前調査を行なったことで、実証実験時にスムーズに進行できたし、調査項目の漏れがなかったように思う。初歩的な気づきではあるが、事前準備はした方が良いと気づけたのは大きい。
総じて、とても良い経験となった。もう一度参加したいくらいだ。
また、一緒にインターンシップに参加した学生に向けて、初日の自己紹介の際、私は「皆さんと仲良くなれたら嬉しい」と言った。5日間、グループワークをしたり、一緒にご飯を食べたりして、私の中では仲良くなれたように思う。皆さんとインターンシップに参加できてよかった。

